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【BYD SEALION 7ドライブ旅行最終日】琵琶湖マイアミ浜から関東へ!EV長距離ドライブ「帰路の充電料金」と正直な感想を全公開

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【BYD SEALION 7ドライブ旅行最終日】琵琶湖マイアミ浜から関東へ!EV長距離ドライブ「帰路の充電料金」と正直な感想を全公開
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はじめに

EV(電気自動車)であるBYD SEALION 7での3泊4日の長距離ドライブ旅行をしてきました。

前回までのあらすじについて

初日は羽田から関西空港近くまでのロングドライブでEV充電料金を比較。

初の車中泊チャレンジ(結果は失敗…)。

2日目は大阪観光と車中泊リベンジ(攻略法を発見!)。

3日目は京都観光から滋賀・琵琶湖でのオートキャンプ。

波乱万丈だった旅も、ついに最終日。

今回は、滋賀県の琵琶湖マイアミ浜オートキャンプ場から関東の自宅までの帰路に焦点を当て、EVの長距離ドライブでリアルにかかった充電料金や、充電スポット選びの重要性について、実体験を赤裸々にレポートします。

この記事で分かること
  • 琵琶湖で開催されていた「満月マルシェ」とは?
  • 道の駅 竜王かがみの里での充電スタンド「e-OASIS」とは?
  • EVドライブ旅行で利用したEV充電器と料金の比較について
  • 充電スポットのメリット・デメリットについて
  • EVドライブ旅行で心がけたいこと
目次

琵琶湖の朝、思わぬ「満月マルシェ」との出会い

3日目にお世話になった「マイアミ浜オートキャンプ場」。チェックアウトの準備をしていると、何やら楽しげな音楽が聞こえてきました。

音に誘われて歩いてみると、そこはイベントの準備会場。なんとその日は、琵琶湖のほとりで満月の時に開催される「満月マルシェ」の当日だったのです。

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満月マルシェ公式サイト 滋賀県 琵琶湖畔で開催されるマルシェ 月に一度の満月の日。 最もエネルギーいっぱい満たされる日。 そんな日に、ワイワイしながら、手作り市ができたらな・・・. そんな想いからはじまった満月マルシェです

出典:満月マルシェ

🌕 満月マルシェとは?

  • コンセプト: 「人間も自然の一部」という考えのもと、月の満ち欠けという自然のリズムに合わせて、「最もエネルギーが満たされる」とされる満月の日に開催される手作り市です。
  • 雰囲気: 琵琶湖のすぐそばという最高のロケーションで、美味しい食べ物やハンドメイドの作品に囲まれながら、ゆったりとした「スローな湖畔時間」を過ごせるイベントです。

たまたまキャンプに来た日が満月の前日だったとは!昨夜の月が妙に明るかったのも納得です。

📍 場所と日時

  • 開催場所: 滋賀県野洲市にある「びわ湖マイアミ浜オートキャンプ場
    • ※オートキャンプ場のすぐそば(というか敷地内)で開催されています。
  • 開催日時:
    • 原則として「満月の日」に開催されます。
    • ただし、公式サイトのスケジュールによると、満月の日が土日祝日にあたると会場(キャンプ場)が使えないため、日程が前後にずれることがあります。
    • 開催時間: 基本的に 11:00〜16:00 または 11:00〜17:00 ですが、夏場(例:2025年8月)には 17:00〜21:00 の「Nightマーケット」として開催されることもあるようです。

当日は見事な晴天。11時の開催に合わせて会場を散歩してみると、様々なハンドメイド作品や、美味しそうなハンバーガー、パン屋さんがずらり。マッサージブースまでありました。

🛒 どんなお店が出ている?

非常に多くのお店(過去には約90〜100組)が集結します。

  • フード:
    • 農薬や化学肥料不使用にこだわった野菜
    • こだわりのハンバーガー、スパイスカレー、沖縄そば、クレープ、焼き菓子、パンなど
    • 自家焙煎コーヒーやクラフトコーラなどのドリンク
  • 雑貨・体験:
    • ハンドメイドのアクセサリーや革小物
    • ボタニカルキャンドル、ドライフラワー、アフリカ布製品
    • マッサージやワークショップ
  • その他:
    • 古着や、時には古本市(Book Full Moon)がテーマになることもあります。

💰 料金

  • 入場料: 無料
  • 駐車料金: 1台につき 500円 (ただし、15:00以降は無料になる場合もあるようです)
    • ※通常、マイアミ浜オートキャンプ場への入場は有料ですが、マルシェ開催日は入場無料となります。

せっかくなので、琵琶湖のレイクサイドでハロウィンにちなんだ(ちょっとグロい)クレープを美味しくいただきました。

帰路につかなければならず、キャンプ場のチェックアウト(12時)も迫っていたため、ゆっくりはできませんでしたが、今度は家族とこのイベントを目当てに訪れたいと思える素敵な出会いでした。

帰路スタート!最初の充電で「EVの現実」に直面

さて、名残惜しさを胸に関東への帰路につきます。

  • 出発時(マイアミ浜): SOC 52% / 航続可能距離 300km

高速に乗る前に一度充電しておきたいと思い、まずはイオンの急速充電器を探しましたが、周辺には見当たりません。 仕方なく、ルート途中にある道の駅で充電してから高速に乗る計画に変更しました。

1回目の充電:道の駅 竜王かがみの里

到着時のステータスは SOC 49% / 航続可能距離 281km

ここで「e-OASIS」という50kWの急速充電スタンドを利用します。

e-OASIS(イーオアシス)

⚡ e-OASISとは?

e-OASIS(イーオアシス)は、「日本充電インフラ株式会社」などが推進するEV急速充電器のブランド・プロジェクト名です。

最大の特徴は、自動車メーカーやe-Mobility Power(eMP)が主導する月額会員制の「充電カード(eMPカード、ZESP3など)」を持っていない人(ビジター)の利用をメインターゲットにしている点です。

この充電スタンドは、クレジットカードかQRコード決済が使える従量課金制。

e-OASIS(イーオアシス)
e-OASIS(イーオアシス)
e-OASIS(イーオアシス)

珍しいことに、先に金額(千円単位)を選択することができるタイプで、差額は自動で返金される仕組みとのこと。

e-OASIS(イーオアシス)
e-OASIS(イーオアシス)

しかし、利用案内の料金を見て少し躊躇します。 「110円/kWh(税込み)」 これは…かなり高額です。

とはいえ、今回は特別にEV充電の旅ということで検証を兼ねて「3,000円でどれだけ充電できるか」試してみることに。

e-OASIS(イーオアシス)
  • 充電結果(道の駅 竜王かがみの里)
    • 充電スピード:約45.3kWで安定
    • 支払額:2,992円
    • 充電量:27.2kWh
    • 回復結果:SOC 78%(+29%) / 航続可能距離 444km(+163km)
e-OASIS(イーオアシス)

正直、「高い!」 というのが本音です。 約3,000円を支払って、回復した航続可能距離はわずか163km分。これはEVの「充電スポット選び」の難しさ、現実を突きつけられた瞬間でした。

e-OASIS(イーオアシス)

活用したんですけどね。。。 残念ながらEV充電がピンチの時以外は使うことなさそうです。

なぜ「道の駅 竜王かがみの里」の充電器は高かったのか?

あなたが体験された「110円/kWh」という高額な料金設定と、独特な支払い方法には明確な理由があります。

1. 独自の「ビジター向け従量課金」システム

e-OASISの充電器の多くは、e-Mobility Power(eMP)のネットワークに加盟していません(または、加盟していても独自のビジター決済システムを併設しています)。

  • eMP(高速SAなど): 月額会費を払う会員が、割安な「時間課金(分単位)」で利用するのが基本。
  • e-OASIS(道の駅 竜王など): 会員カード不要。その代わり、「従量課金(kWh単位)」で、かつビジター向けの割高な単価が設定されています。

最大のポイント: 浜松SAで利用したeMPの時間課金(例:30分で2,310円)と比べ、「1kWhあたり110円」という単価は、現在のEV充電料金の中でも最も高額な部類に入ります。

まさに「(充電カードを持たない人向けの)利便性を、高い価格で買う」システムです。

高速SAはEVのオアシス?浜松SAでの「賢い」充電

気を取り直して高速道路に乗り、長距離をクルージング。 そして、2回目の充電ポイントとして選んだのは、新東名高速道路の「浜松サービスエリア(SA)」です。

  • 到着時(浜松SA): 16:10 / SOC 38% / 航続可能距離 210km

ここにはMAX150kWの急速充電スタンドがあります。

SEALION 7を接続し、充電開始。 トイレ休憩や少し遅めの昼食をとっていると、あっという間に30分が経過します。

ニック

できれば45分とか1時間とか充電時間が設定できると、ゆっくり食事とお土産のお買い物ができるから、サービスエリアの売り上げも増えて良さそうに思うのはオレだけかな?

きっと、現状のEV車では30分の急速充電で80%ぐらいまで充電できるクルマがある場合や、次のクルマの充電ために充電スタンドを空けるために30分に設定しているのかもしれません。

しかしトイレ休憩してから、サービスエリアのフードコートのメニューを選んで注文して、メニューが出来上がって、食事して片付けしてたら30分の充電時間ではとてもじゃないけどゆっくりできません。

さらにサービスエリアでお土産買うために時間をかけるなら、一度車に戻って充電し終わったクルマを移動させなくてはマナー違反になってしまいますので、早めに食事を済ませてすぐに出発することにしました。

それから充電スピードについてですが、接続直後から100kW近い電力でぐんぐん充電されて良いのですが、80%を超えたあたりでバッテリー保護のために40kW程度に充電スピードが低下してきます。そうなってくると時間課金制の充電スタンドでは少し損してしまいます。

欲言えばこちらも時間課金ではなく従量課金制にしてもらえるとEVユーザーにとってはありがたくて、もっと利用しやすくなるんですけど、電気事業者が利益を出すためには仕方がないことかもしれません。

ニック

e-Mobility Powerさん!たまにしか高速道路のを使わないビジター会員のためクレカ情報の入力が一番面倒です。せめてスマホのタッチ決済に対応してくれませんか?お願いします!

  • 充電結果(浜松SA)
    • 充電時間:30分
    • 支払額:2,310円
    • 充電量:43.9 kWh
    • 回復結果:SOC 87%(+49%) / 航続可能距離 497km(+287km)

この結果は明らかです。 先ほどの道の駅のe-OASISと比べると、支払った金額は安い(2,992円 → 2,310円)にもかかわらず、回復した航続距離は圧倒的に多い(163km → 287km)のです。

やはり、高速道路のサービスエリアに設置されている高出力(90kW~150kW)の充電器は、充電スピードが速いだけでなく、先ほどの道の駅のe-OASISと比較すると長距離EVドライバーにとって合理的でした。

浜松SAから関東へ、ノンストップでゴール!

浜松SAで航続可能距離が497kmまで回復したため、関東某所の自宅まではもう充電の心配はありません。

ここからはSEALION 7の運転支援機能を活用しながら、ノンストップで高速道路を快適にクルージング。無事に3泊4日の長距離EVドライブを終えることができました。

70maiのドライブレコーダーの映像

まとめ:EV長距離ドライブの充電料金は「場所次第」

今回のEV長距離ドライブ(復路編)で得られた最大の教訓は、「EVの充電料金は、充電する場所によって全く違う」という現実です。

  • 道の駅(e-OASIS): 110円/kWhという高額な設定の場合がある。短時間の継ぎ足しなら良いが、しっかり回復させようとするとコストが跳ね上がる。
  • 高速道路SA: 高出力で、料金も(時間制や安価な従量課金などで)e-OASISと比べると比較的リーズナブル。食事や休憩と組み合わせることで、時間的にもコスト的にも「賢い」充電が可能。

【EV充電 徹底比較】道の駅 vs 高速SA vs イオン(WAON支払い)

今回の帰路で急速充電スポットのデータと、一般的なイオンの急速充電(WAON支払い)を比較した場合のメリット・デメリットをまとめます。

※イオンの充電性能は、一般的な「50kW出力の急速充電器」で「1回30分 / 300円(税込)」の料金体系を前提として比較します。

比較項目① 道の駅 竜王かがみの里② 浜松SA (新東名)③ イオン(WAON支払い)
充電器出力50kW (実績 約45kW)最大150kW (実績 平均約88kW)最大50kW (※前提)
料金体系従量課金制 (110円/kWh)時間課金制 (e-Mobility Power等)固定料金制 (300円/30分)
利用時間約36分 (※逆算)30分30分
支払金額2,992円2,310円300円
充電量27.2 kWh43.9 kWh最大 25kWh (※理論値)
1kWhあたりの単価110.0円/kWh約52.6円/kWh約12.0円/kWh (※理論値)

各充電スポットのメリット・デメリット分析

この3パターンを比較すると、それぞれの「得意分野」が明確になります。

① 道の駅 竜王かがみの里 (高額な従量課金)

  • メリット:
    • 高速に乗る前に充電できる安心感。
    • 充電カードが無くても、クレジットカード等で利用できる。
  • デメリット:
    • 1kWhあたりの単価が110円と、圧倒的に高額。
    • コストパフォーマンスを強く意識するドライバーには不向き。

② 浜松SA (高出力・時間課金)

  • メリット:
    • 「時間あたりの充電量」が最も多い。(150kW器の恩恵)
    • 1kWhあたりの単価も比較的安価(約53円)。
    • 高速道路のルート上にあり、食事や休憩と組み合わせることで「時間効率」が最高。
  • デメリット:
    • e-Mobility Power等の充電カードプランに入っていないと、ビジター料金が割高になる場合がある。
    • 混雑時に充電待ちが発生する可能性がある。

③ イオン (WAON支払い・固定料金)

  • メリット:
    • 「1kWhあたりの単価(コスト)」が約12円と、圧倒的に最安。
    • 30分300円という料金が明確で、WAONさえあれば誰でも安価に利用できる。
    • 買い物や食事のついでに充電できる。
  • デメリット:
    • 「時間あたりの充電量」は多くない。(50kW器のため30分で最大25kWh)
    • 高速道路を一度降りる必要があるため、長距離ドライブの途中で寄ると時間がかかる。
    • 店舗によって出力が低い(30kWなど)場合や、混雑している場合がある。

結論:充電スポットは「目的」で使い分ける

今回の比較から、EVの充電は「何を優先するか」で選ぶべきスポットが変わることがわかります。

  1. コスト最優先(安さ重視)なら「イオン(WAON)」
    • 多少時間がかかっても(高速を降りても)、安く充電したい場合に最適です。
  2. 時間最優先(速さ・効率重視)なら「高速SA(高出力器)」
    • 長距離ドライブ中で、食事休憩などの「限られた時間」で「最大限」充電したい場合に最適です。
  3. 緊急避難なら「道の駅など(高額な従量課金)」
    • ルート上に他に選択肢がなく、コスト度外視で「とにかく充電が必要」な場合に利用するもの、と言えそうです。

EVでの長距離旅行は、ガソリン車以上に「どこでエネルギーを補給するか」という計画が重要になります。今回の「道の駅での高額充電」と「SAでの賢い充電」の経験が、皆さんのEVライフの参考になれば幸いです。


それでは、今回のSEALION7で行くEVドライブ旅行として初日からの充電に関する情報をまとめて「FLASH」「足柄SA」のデータと、これまでの「道の駅 竜王かがみの里」「浜松SA」「イオンWAON(シミュレーション)」のデータを統合し、EV充電スポットの効率を多角的に比較します。

ご提示いただいた指標である「時間効率」「コスト効率」「SOC効率」を用いて、どの充電スポットがどのような目的に最適かを分析します。


【EV充電 徹底比較】速さ・安さ・効率で見る最適解は?

EVの長距離ドライブでは、充電スポットの「スペック(出力)」だけでなく、「料金体系」や「混雑状況」によって効率が大きく変わります。

いただいた実測データと、これまでのデータを基に、各充電スポットの効率を3つの指標で比較しました。

総合効率 比較表

充電スポット時間効率 (km/分)コスト効率 (円/km)SOC効率 (円/%)特徴・要因
イオンWAON (50kW)5.0 km/分 (4位)2.0 円/km (1位)12 円/% (1位)コスト最優先。安さは圧勝だが時間効率は低い。
FLASH180kW
(SEALION7では約105kWで制限)
9.08 km/分 (1位)7.83 円/km (2位)43 円/% (2位)105kW受入。速さと安さのバランスが最強
浜松SA(150kW)8.93 km/分 (2位)8.61 円/km (3位)62 円/% (3位)高出力器で時間効率は非常に優秀
足柄SA(90kW)(2台でシェア)(データなし)12.32 円/km (4位)82 円/% (4位)隣車とのシェアで出力が低下し、効率悪化。
道の駅 竜王かがみの里(50kW)4.53 km/分 (5位)18.36 円/km (5位)103 円/% (5位)50kW器かつ単価が超高額 (110円/kWh)。

(※イオンWAONは「50kW/30分/300円」で「電費6km/kWh」「30分で25%回復」と仮定したシミュレーション値です)

(※浜松SA、FLASH、足柄SAの数値は、今回の実測データを優先しています。充電環境によって変化しますのでご容赦ください)


分析:目的別に見る「最強」の充電スポット

この比較表から、EV充電の「正解」は一つではなく、ドライバーの目的によって変わることが鮮明になりました。

1. とにかく「安さ」優先 → イオン (WAON)

  • コスト効率 (円/km): 2.0 円
  • SOC効率 (円/%): 12 円

コストパフォーマンス(特に1kWhあたりの単価)は、イオンのWAON支払いが圧倒的です。高速道路を降りる手間や、充電時間(30分)がかかることを許容できるなら、これ以上安い選択肢は現状ありません。「充電中にゆっくり買い物をする」といった使い方が最適です。

私の場合のように、EVドライブ旅行前日までにイオンで満充電にしておくことをオススメします。また高速道路に乗る前にイオンで充電しておくと良いでしょう。

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さらに今回のドライブ旅行の3日目のように朝早く出発してイオンが空いている時間帯に充電するなど、なるべく混みあわない時間帯を狙って充電しておくと時間効率も良いのではないかと思います。

2. とにかく「速さ」優先 → FLASH / 浜松SA

  • 時間効率 (km/分): FLASH 9.08 / 浜松SA 8.93

長距離ドライブで「休憩時間内にできるだけ多く回復させたい」場合、高出力器(100kW超)を備えたスポットが必須です。FLASHや浜松SAは、道の駅やイオンの約2倍のスピードで航続距離を稼ぐことができます。

高速道路では、サービスエリアなどに設置している急速充電が頼りになります。

3. 「速さ」と「安さ」のバランス → FLASH

  • 時間効率1位、コスト効率2位、SOC効率2位

今回のEVドライブ旅行の中では「FLASH」はすべての指標で1位または2位に入っており、「トータルバランス」が最も優れたスポットと言えます。

高出力(実測105kW)で時間効率を確保しつつ、従量課金制(※浜松SAの時間課金より割安だった模様)によりコスト効率も高いレベルで両立させています。手軽に支払いができる点も長距離ドライブでは重要です。

ただし、FLASHの充電器はまだ全国的には展開中ということもあり、ルート途中にFLASHがあればラッキーですが、なかには故障していて使えないFLASH充電器があるようです。FLASHを頼りに充電スポットを検討していると、充電できずに痛い目にあうケースもあるようです。

またFLASHの設置場所が周りに商業施設などが無い僻地にある場合もあります。個人的な感想としてはFLASHは充電効率としてはベストな選択肢ではありますが、EVドライブ旅行として現状ではFLASHはあまり当てにしないほうが良さそうです。

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EV充電の「落とし穴」:なぜ効率が落ちるのか?

一方で、足柄SAや道の駅 竜王かがみの里は、なぜ効率が悪くなったのでしょうか。

  • 足柄SA(コスト効率:12.32 円/km)
    • 原因:「隣車との出力シェア」
    • 高出力器でも、他の車と電力を分け合う設計の場合、実際の出力が大幅に低下します。その結果、充電量が稼げず、時間課金や固定料金の場合は非常に割高になります。
  • 道の駅 竜王かがみの里(コスト効率:18.36 円/km)
    • 原因:「超高額な料金単価(110円/kWh)」
    • 充電器の出力(50kW)自体は標準的ですが、料金単価が異常に高いため、コスト効率が最悪となりました。これはe-OASISなど、充電カード(e-Mobility Power等)以外の決済システムで顕著に見られるケースです。

まとめ:賢いEVドライブの秘訣とEVの充電に掛かった費用

  1. 「安さ」のイオン、「速さ」の高速SAという基本は変わらない。
  2. しかし、「FLASH」のような「高出力+良心的な従量課金」が、ドライバーにとっての「トータル最強」となり得る。
  3. 高出力器でも「出力シェア」の有無は必ず確認する。
  4. 道の駅などでは「料金単価(円/kWh)」を必ず確認し、高額な場合は避ける。

補足:EVドライブ旅行(3泊4日)でEVの充電に掛かった費用

  1. 初日(関東→関西 移動日)
    • 充電回数: 3回(FLASH, 浜松SA, 足柄SA)
    • 合計費用(初日): 6,384円
  2. 3日目(京都観光の早朝)
  3.   充電回数 1回(イオン京都)300円
  4. 最終日(滋賀→関東 帰宅日)
    • 1回目(道の駅 竜王かがみの里): 2,992円
    • 2回目(浜松サービスエリア): 2,310円
    • 合計費用(最終日): 5,302円

3泊4日のEVドライブ旅行全体でのEV充電費用の合計: 11,986円

内訳: 6,384円 + 300円 + 5,302円

この中には高速道路の料金やコインパーキング代、オートキャンプ場での料金は含まれていません。

充電に掛かる費用をもっと安く済ますには、道の駅での急速充電ではなくイオンの急速充電を上手く活用するためのドライブ旅行のルートを見つけることが重要になってきます。

例えばキャンプや車中泊用の食材の購入などイオンで仕入れながら充電することや、今回の道の駅など高額な急速充電を避けるように充電計画を立てておくと良いでしょう。

反対に、非日常のEVドライブ旅行気分を味わいたいのに、わざわざ日常生活で利用しているイオンなどに立ち寄りたくないならば、EV充電ができる宿泊地を目指してEVドライブするのも良いと思います。

たとえば、ホテルチェーンルートインホテルズ星野リゾートなど)や、特定の温泉旅館・リゾート施設などで見つかります。

トリップアドバイザーで近畿地方のEV充電設備付きホテルを検索する

出典:Tripadvisor

宿泊施設を利用中にEV充電できれば、わざわざ旅行先で充電スタンドを探したり寄り道する必要が少なくなり旅行気分を十分に楽しむことができて家族旅行などではオススメです。

よかったら、国内旅行でEV充電ができる宿泊施設を探してみてください。

今回のEVドライブ旅行での実際に充電してきたリアルな結果が以上になります。

さいごに

BYD SEALION 7で駆け抜けた3泊4日の長距離EVドライブ。大阪観光や琵琶湖でのオートキャンプなど、多くの発見がありましたが、同時にEVならではの「エネルギー戦略」の重要性を痛感する旅ともなりました。

今回の帰路で検証した通り、EVの充電は「どこで充電するか」によって、時間効率もコスト効率も全く変わってきます。

  • 安さ最優先なら、高速を降りてでも「イオン(WAON)」
  • 速さ最優先なら、コストをかけても「高速SAの高出力器」
  • トータルバランスを求めるなら、「高出力かつ良心的な料金(FLASHなど)」

これらに加え、「高額な従量課金」や「出力シェア」といった”罠”も存在します。

ガソリン車のように「どこでも均一な価格で、数分で満タン」とはいかないのがEVの現状です。私もガソリン車からEVに乗り換えた時のようにEVの充電には時間が掛かって不便と感じるのが一般的ですが、トイレ休憩や食事をしている間にEV充電したり、旅行のルートや目的地を検索する時間にあてたり、時には宿泊中や買い物中に充電したりと有効活用することで、慣れればそれほど不便に感じることは少なくなってきたのが正直な印象です。

さらに戸建てにお住まいで自宅充電できる環境が整っているのであれば、日住生活においてガソリン車のように給油のためにガソリンスタンドに立ち寄ることが無くなることはEVを保有するうえで大きなメリットでもあります。

それから、ルート上の充電スポットをパズルのように組み立て、自分の目的に合わせて「速さ」や「安さ」を選択していくこの作業は、一人旅のEVドライブならではの面白さであり、醍醐味とも言えるかもしれません。

ただし注意しておかなくてはいけないことは、今回は一人旅としての検証ですので、家族旅行など同乗者を乗せてドライブとなると、休憩時間や休憩の回数が増えたりしますので、休憩時間をうまく充電に充てて効率よくゆとりをもってEVドライブを楽しむことをオススメします。

「目的地まで充電持つから大丈夫」と高を括って、なんらかの充電トラブルに見舞われたり、悪天候やエアコンの使用状況によって予想外に充電の減りが早くなって目的地まで充電が持たなくなることで、楽しいはずのEVドライブが家族ケンカの火種にならないように充電計画も余裕をもって計画しましょう。

ニック

ドライブ中に充電が持たないからって節約のためにクルマのエアコン止めてたら家族から文句言われるぞ!

今回のリアルな充電データが、これからEVで長距離旅行を計画している方の「賢い充電計画」の一助となれば幸いです。

最後に70maiのドライブレコーダーの車載映像をinsta360のアプリでチョー簡単に編集した動画をご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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